当事業所に通う、高校三年生の女の子が書いた詩です。
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「 いい一日だった 」
風月 鷲
☆月★日、○曜日。
今日はどしゃぶりの雨だった。
いつも通りの道を走っていく。
目の前の信号が赤になり立ち止まる。
腕時計を見ると走り出す。
やっと着いたバス停で歌いながらバスを待つ。
何かに気づきリュックの中を見る。
やばい!あれがない!
もと来た道を引き返す。
雨の中を走りながら考えた。
忘れ物するより遅刻した方がましだ!
家に帰ってあれを取ってまた走る。
バス停にはきっと誰もいないだろう。
遅刻をするのは覚悟の上だ。
バス停には、いつもの人がいた。
あれ?遅刻じゃない?
「おはよう」
「うん・・・おはよう」
私は、少しだけ遅れただけで、
遅刻にはならなかった。
きっと、この雨のおかげだろう。