行動の見かた

みなさんこんばんは
キッズテック玉江橋教室の高家です。

秋らしい季節になり、明日からは10月に入りますね。

今回は、「行動の見かた」についてお話したいと思います。

私は大学で行動分析を学びました。

最近はテレビ番組でも紹介されているので、ご存じの方も多いのではと思いますが、

行動分析とは人の心を行動から客観的に考える学問です。

その中でも子ども達の行動をどう見るかのポイントを3つ書きたいと思います。

①行動が生じる背景には、ほとんどの場合、理由がある。

子ども達が起こす行動の背景には、大抵の場合、理由が隠れています。

目的がないけど動いてみたという無目的的行動もありますが、

それを除けば、行動の背景には必ず理由があります。

例えば、先生に質問がある時に先生の近くまで行き、

みんなの前で手を挙げるのが恥ずかしいので、先生の服のそでを掴むということがあります。

そのようにその子が起こす行動には理由があり、

どうしてその行動をしたのかを考えていくと理由に思い当たります。

この作業は非常に時間がかかるのですが、日々、観察をすることで

行動の背景にある理由に少しずつ近付いていきます。

大切なのは、一つの理由をすぐに断定するのではなく、

あらゆる理由を推測し、仮説を立て、その仮説を色々と試しながら、本当の理由を導いていくということです。

②具体的な言葉で行動を表す

例えば、「パニック」という抽象的な言葉を具体的な言葉に言い換えてみましょう。

すると、パニックと一言で言っても、壁に頭を打ち付ける、床に寝そべって大きな声で泣く、

近くにある物を投げたり壊したりするなど、様々なものがあり、内容が全く異なることが分かります。

このように抽象的な言葉を具体的な言葉に言い換えることで

行動の本質が見えるようになっていきます。

③行動の前後を見る

行動の前にはきっかけがあり、その後には結果があります。

例えば、耳をふさぐという行動のきっかけには“大きな音”があり、

耳をふさぐことで、“大きな音が聞こえにくくなる”という結果があります。

そのように行動が起きる前に何があったのか、

また、その行動をしたことでどのような結果が得られたのかを考えると、

その子の行動が理解出来るようになります。

他にも、行動分析にはトークンエコノミー法、セルフモニタリング法、

系統的脱感作法、チェイニング法などの様々な技法があります(興味のある方は調べてみてください)。

しかし、なかなか理論通りに行かないのが、実践の難しさでもあります。

ただ、行動をどう見るかを知っておくと、子どもの姿を捉えやすくなるのではないでしょうか。

行動から子ども達の心理を理解し、エビデンスに基づいた関わり方を考えていきたいと思います。

本日も1日お疲れ様でした。

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